トリックサビキとは?
トリックサビキとは通常のサビキとは違い針にアミエビをこすり付けて釣る方法です。針にアミエビが直接くっついているので、魚の食いが悪い時でも魚が釣れるのです!
トリックサビキで釣れたアジ 20センチ超えのも釣れちゃいます!
さらに、海釣り初心者の方でも特別なテクニックが必要なく道具さえ揃えれば、簡単に釣果をあげることができます。私も海釣り初心者の時は魚がほとんど釣れなかったのですが、トリックサビキを使用することで大幅に釣果を伸ばすことができました。
このサイトではどんな道具を使用すべきかということを実体験に基づいて書いておりますので、ぜひ参考にして頂きたいです。
また、小物だけでなく大物を釣る方法も記載してありますのでぜひご覧ください!
1.トリックサビキで釣れる魚
まず最初にトリックサビキで釣れる魚について紹介していきます!私が実際に釣れた魚を紹介していますので、ぜひご覧下さい。
<トリックサビキで釣れた魚>
アジ、サバ、イワシ、コノシロ、サッパ、メバル、ボラ、フッコ、ウミタナゴ、メジナ
以下が釣れた魚の写真です↓
他にはクロダイやカワハギ、サヨリなども釣れるみたいです。
2.トリックサビキに必要な道具
実際に私が使用しているものの中で、おすすめの道具を紹介していきます。
トリックサビキ仕掛けは色々な種類があるのですが、一番おすすめなのはマルフジのトリックサビキです!2本針仕掛けになっていてアミエビの付きが良く、海中で餌が長持ちします。
種類は7本針タイプの朱色針・夜光針・ウイリー針と10本針タイプの朱色針・夜光針があります。おすすめは夜光針で、まずめの薄暗くなった時や夜釣りの際に威力を発揮します。
また、針の号数は5号〜8号を季節によって使い分けるのがオススメです。詳しくはトリックサビキのコツで解説しています。
●アミエビ
トリックサビキの針にくっつけるアミエビは釣り具屋で、冷凍されたものが売っているので釣りに行く前日か、最低でも当日の2〜3時間前に買っておきましょう!
急に釣りにいきたくなって冷凍アミエビを買って溶かしたい場合は、かたまりを包丁で無理やり適当な大きさに切って上から海水をかけておけばある程度は溶けます。
↑あと注意したいのはチューブタイプのアミエビはトリックサビキの針に付かないので使えません。
↑また、粉状になっている集魚剤をアミエビに混ぜると、トリックサビキの針に付かなくなるので注意しましょう。
ただし、チューブタイプのアミエビや集魚剤はまきえやかごに詰めて寄せエサとしては使えるので、お金に余裕があるなら持っていくのもアリです。
●トリックサビキ専用のバケツor受け皿
トリックサビキではアミエビを針にこすりつけるので、専用のバケツか受け皿が必要です。柵などが何もない開けた釣り場ではバケツ、高い柵などがある釣場では受け皿を使用します。
私がいつも行く釣り場では高い柵があるので、受け皿タイプのものをいつも使用しています。アミエビをセットしたら、隙間に仕掛けを入れてアミエビをこすり付けるように動かします。
●長めの竿
トリックサビキで一番重要といっても過言ではないのが竿の長さです。短い竿と長い竿では釣果が全然違うので、短い竿を使用している方は長い竿に買い替えましょう。
なぜ釣果がそこまで変わるのかというと、サビキで釣る回遊魚(アジ、サバ、イワシ等)は基本的に堤防際にはあまり寄ってこず、少し離れた範囲を泳いでいることが多いからです。
回遊魚は堤防際にはあまりよらない.。
竿が長いと回遊魚が泳いでいる範囲まで届くので釣果があがる。
トリックサビキで使用する竿は最低3m、できれば4、5mの長さのものを使用するのがおすすめです。
↑長竿で本格的な竿が欲しいなら、こちらがおすすめです。長さも5.3mと十分な長さです。
購入してすぐに壊れてしまった竿
安すぎる竿を買うのはあまり、おすすめしません。5メートル程度の長竿を4,000円程度で購入したら、2〜3ヶ月ほどで2本とも先端が折れて使えなくなってしまいました(T_T)安い竿を買うと結局買い直すはめになるので、少し高いものを買ったほうがいいです。
もし、安い長竿を購入したいならタックルベリーの2000~4000円程度で売っている船竿がおすすめです。船竿は安い割りに作りがしっかりしているので、非常に丈夫で少し乱暴に扱っても壊れることはまずないです(ただし、通常の竿に比べると少し重いのでやや扱いずらいです)
私がいつも使用している竿です。
左から、ダイワの5.3mの竿、タックルベリーで購入した3.9m、4.2mの竿です。
また竿と合わせて竿受けも必ず用意しましょう。竿受けがないと竿を地べたに置いたり、自分で持っていなといけないので非常に不便です。また、大物がかかった時に竿ごと持っていかれる心配もなくなりますし、竿を長く出せるので釣果のupにもつながります。
受太郎が安くて、使用しやすいのでおすすめです。真ん中の赤いネジを外せば縦でも使用できます。
●リール
リールは安物のリールで十分です! ただし、安物の竿とセットで付いている安いリールはかなり壊れやすいので、2,000〜3,000円ぐらいで売っているリールをおすすめします。
↑ネットで買うなら2,980で売っているこのリールがおすすめです。トリックサビキで使用するには十分な性能で、耐久力も1,000円リールに比べるとかなりあります。
私がいつも使用しているリールです。
巻く糸はナイロン3号程度あれば十分です。トリックサビキではリールより竿のが重要なので、あまりこだわらなくて大丈夫です。
●投光器
投光器は使用できる地域が限られているのですが、使用できるのであれば絶対に使ったほうがいいです。光に魚が集まる理由は 光にプランクトンが集まる→プランクトンを食べる魚が集まる→小魚を食べるフィッシュイーターの魚が集まるという原理です。
最初に投光器を使い始めた時は効果があるのかないのか正直分からなかったのですが、一度自分が投光器の電池が切れてしまってそれまで釣れていた豆アジがパタッと釣れなくなったことがありました。
その時、隣の方も投光器を使用していたのですが、継続して豆アジが釣れていたので投光器は絶対に効果があります。
↑私が使用している投光器です。凄まじい光で海面を照らしてくれます。釣り以外にも夜の作業などにも使えるので、かなり便利です。フル充電すれば4〜5時間程度は光が持ちます。
魚は急に光が当たるとビックリして逃げてしまうので、暗くなる少し前から点灯するのがおすすめです。
↑あとハピソンの水中集魚灯も以前に使っていたのですが、こちらを使うのもアリです。こちらは軽くて小さいので持ち運びが非常に楽です(ただし、電池を取り替えるのが少しめんどくさいです)私はこの集魚灯を釣り糸で結んで水中に垂らしておいたら糸が切れて紛失してしまった(T_T)ので、絶対にロープで垂らすようにして下さい。
●あると便利なもの
トリックサビキは待ちの釣りなので、イスがあったほうが断然楽です。私が購入したアウトドアチェアは安い割りに作りがしっかりしていて使いやすいので、非常におすすめです。
タモは余裕があれば1つ持っていたほうがいいです。トリックサビキをしていると30〜40pサイズの魚がかかることがあるので、タモ入れが必要な場合があります。
実際、大物がかかると引き上げるのに精一杯で自分でタモ入れしている余裕はあまりありません(笑)そのため、隣の親切な方がタモ入れを手伝ってくれることが多いのですが、やはり自分のタモを1本持っていたほうが安心です。
また、タモを購入する際にはタモの柄の長さに注意しましょう。海面までの距離がある釣り場だと短い柄だと届かない場合があるので、釣り場の海面のおおよその高さを必ず事前に測るようにしましょう。
鈴を竿先に付ければ魚がかかったのが一発で分かるので非常に便利です。鈴がないと竿先をずっと見ていないといけないので、すごく疲れますw
トリックサビキは1回使ったら捨てるのではなく、糸巻きで保存しておきましょう。糸が切れたり、針が欠けたりしなければ2、3回は使うことができます。
トリックサビキにはカゴは必須ではないのですが、私はいつも付けています。おすすめはロケットカゴを上に付ける方法で、少しづつオキアミが上から放出されるので集魚効果があります。
夜釣りではヘッドライトがあると、手元の作業をするのが非常に楽になります。一つ注意しておきたいのはヘッドライトで海面を照らすのは厳禁です。魚がビックリして逃げてしまいますし、隣の方とのトラブルになる可能性もあるので絶対にやめましょう。
3.トリックサビキのコツ
@針のサイズを選ぶ
トリックサビキの針のサイズは3号程度から10号程度ありますが、欲張ってあまり大きい針にしないようにしましょう。大きい針にしてしまうと小さめの魚が釣れなくなってしまい、ボウズの可能性が非常に高まります。
春→夏→秋と季節が進んでいくにつれ魚のサイズはアップしていくので、春(5号)→夏(5,6号)→秋(7、8号)とサイズを上げていくようにしましょう。しかし、これも絶対ではないので食いが悪い時は針のサイズを下げたり、逆に大物が回遊しているなら針のサイズをあげましょう。
また、7本針の仕掛けを2連結させて14針にする使い方が非常におすすめです。号数の違う仕掛けを2連結させることで広く棚を探ることができ、かつ大物と小物を同時に狙うことができます。
ただし、デメリットとして仕掛けが長いので手返しが悪くなるのと、絡まりやすくなります(あと金額がかさむのと片付けがめんどくさくなりますw)
もし、仕掛けを2連結させないならば、7本針より深く棚が探れる10本針仕掛けを使用するのがおすすめです。
A棚を変えてみる
魚が釣れない時は棚を変えてみるのも重要です。棚を動かしたらすぐに反応がある場合もあります。
それぞれの層で釣れる魚です↓
・上層:サバ、イワシ、コノシロ
・中層:シーバス、メジナ
・下層:アジ、メバル、カサゴ
これはあくまで、目安なので釣れない時は思い切ってタナを変更してみるのも有効です。
また、下層付近の方が大物がかかりやすいので最初は下層付近に仕掛けを投入して、釣れない場合はタナを上げていくのがおすすめです。
Bマズメの時間を狙う
トリックサビキに限らないのですが、釣りはマズメの時間に行くのが非常に重要です。マズメというのは簡単に言うと魚のご飯タイムで、魚の餌であるプランクトンが活発の動き出す時間なんです。
マズメには2つあって朝マズメと夕マズメがあり、時間帯で言うと日が昇る時間と沈む時間です。
●朝マズメ→4時〜7時
●夕マズメ→16時〜19時
この時間は本当に大雑把に言っているだけで、その日や地域ごとによってかなり差があります。また、季節によっても時間はかなり変わり、夏は朝マズメの時間が速くなり、夕マズメの時間が遅くなります。逆に冬は朝マズメの時間が遅くなり、夕マズメの時間早くなります。
一番確実なのはネットで検索して調べることです。自分の調べたい地区+日の入り、日の出で検索すると一発で時間が出てきます。
また、朝マズメ、夕マズメは同じマズメでもかなり違く、朝マズメは小型のものが多くかかり、夜マズメは大物がかかる傾向があります。
・朝マズメの特徴
朝マズメで釣れたアジ 夕マズメに比べるとカタはやや小さいが、数が多く釣れる。
朝マズメの特徴として短時間(30分程度)で一気に釣れます。竿を入れると入れ食い状態で、一人で竿を3本出していると扱いきれないぐらいに魚がかかります。
しかし、マズメタイムが終わるとその後はパッタリと釣れなくなってしまいます。
・夕マズメの特徴
夕マズメで釣れたアジ 朝マズメよりサイズが大きいものがかかります
朝マズメに比べると数は少ないですが、サイズが大きいものがかかります。また、マズメの時間が終わっても22:00ぐらいまでは魚がかかる可能性があるので、長時間釣りを楽しむことができます。
C季節を選ぶ
堤防釣りをする際には季節を選んで釣りに行くことも重要です。釣りに行くときは冬は避けましょう。冬に釣りにいっても魚の活性が低いので、ボウズの可能性が高いです。また、3月・4月もまだ海水温が上がっていないので、魚の喰いは悪いです。
季節ごとの特徴を簡単に表すと、このようになります↓
●6月→11月
釣りに適した季節で季節が進むにつれて、魚のサイズが上がっていく。
●12月
魚が釣れなくなってくる。
●1月、2月、3月
ほぼ魚は釣れない。
●4月、5月
小型の魚が釣れ始める。
D天気、風の強さを調べる
また、天気と同じぐらい大事なのが風の強さです。釣りができる風の強さは風速5mぐらいまでです。風速6メートル以上になると風が強すぎて仕掛けが長されてしまうので、釣りになりません。
おすすめはYahoo天気です。天気と風の強さが一発で分かります。
E餌を15分に一度は付け替える
トリックサビキで本当に魚を釣りたいなら、15分に一回ぐらいは餌を付け替えましょう!なぜ15分かというと私がトリックサビキの釣り方を教えてもらったベテランの方に「本当に魚を釣りたいなら15分に一回ぐらい餌付けしたほうがいいよ!」と言われたからです(笑)
実際のところトリックサビキの針についたアミエビは30分ぐらいして竿をあげてみても、意外と餌は付いています。ただ、実際餌が多少はとれてしまっているのと、匂いがかなり落ちてしまっているので15分に1回付け替えるというのはあながち間違いではないです。なので、餌付けして放って置くのではなくて15分に一回、最低でも30分に一回は竿をあげて餌付けをするようにしましょう。
4.おまけ ズボ釣り紹介
トリックサビキの針を大きくすれば大物を釣れる可能性はあるのですが、本当の大物を専門で狙いたいという方もいると思います。
そんな方にお勧めしたいのがズボ釣りという釣り方です。
このズボ釣りはズボラな釣りからきており、竿を何本も出しておいて魚を狙う釣り方です。針にイワシやキビナゴ、サンマなどを付けておくと簡単に大物が釣れてしまうのです。
実際にズボ釣りで釣れた魚を紹介します↓
太刀魚
カマス
シーバス
コウイカ
カサゴ・キス
<ズボ釣りのポイント>
この仕掛けの最大のポイントは両軸リールを使用することです。片軸リールにはない両軸リール特有の半クラッチ状態でラインを固定する機能を使用します。この機能を使用することで魚が餌をくわえた瞬間に違和感を減らし、HIT率をあげることができます。
両軸リールは @ON状態A半クラッチ状態BOFF状態に設定できます。半クラッチ状態に設定するとラインが軽い力で固定された状態で、餌を海中に垂らすことができます。
半クラッチ状態だと軽い力でラインが固定されているので魚がかかるとラインが引っ張られ、ジィィ〜と音が鳴りあたりを知らせてくれます。この音が鳴ると大物が確定なので、もの凄くテンションがあがります(笑)
また、上層・中層・下層とタナを変えると釣れる魚が変わるのもズボ釣りのおもしろい所です。
それぞれのタナで釣れる魚です↓
上層→太刀魚、カマス
中層→シーバス、イカ
下層→カサゴ、キス
私がこの中で一番釣れた魚はシーバスで50p前後のサイズを何度も釣り上げています(シーバス釣れると上下に激しく動き、エラ洗いという海面にジャンプする行動をするので引きが抜群で釣るのがとてもおもしろい魚です)
シーバスは一般的に動かないエサには反応しないと言われていますが、キビナゴ・イワシ・サンマ餌で何度も釣りあげているので動かない餌に反応しないというのは嘘だと思っています(笑)
また、ズボ釣りで釣れて意外だったのはイカとキスです。イカは2本針の太刀魚仕掛けでキビナゴを餌にしてかかり、キスはサンマの切り身をフロロハリスの仕掛けで釣りれました。ズボ釣りをしていると思ってもみない大物がかかるので、本当におもしろいです。
<道具紹介>
私が利用している両軸リールです。少し小さいですが、価格が安い割りに非常に使いやすいです。
太刀魚やカマスを狙うときはこの仕掛けがおすすめです。フロロハリスが付いているので、重りからエサを離すことができ違和感を減らすことができます。
太刀魚やカマス以外を狙うのであればこの仕掛けがおすすめです。ワイヤーハリスより喰い付きがよくなります。
↑重り1〜2号+誘っちゃう太刀魚+イワシ・キビナゴ・サンマを上層付近に垂らしておけば太刀魚が釣れちゃいます!
餌はサンマやキビナゴでもいいのですが、トリックサビキで釣れたイワシが一番釣れます。
↑イワシは一番魚が釣れる特エサなので、たくさん釣れた時は冷凍保存しておくのがおすすめです。
いつも私はトリックサビキ×2・ズボ釣り×1の3本の竿を出しています。このやり方だと特エサのイワシを手に入れることができ、かつアミエビの集魚効果を狙うことができるので一石二兆の方法だと思っています。
ズボ釣りは難しい技術が必要なく、誰でも大物を釣ることができるのでぜひ一度試してみて下さい!
5.最後に
このサイトでは私が今まで5年程、海釣りに行って得たノウハウを全て書かさせて頂きました。
みなさん、ネットで釣り方を調べて実際に釣り場に行って試すと、全然釣れないことってありませんか?私は海釣りを始めたころは自分なりにネット調べてから釣りに行っていたのですが、解説通りには魚が釣れないことが多々ありました(笑)
そんな中、自分なりに釣り方を調べて現地で試すという試行錯誤の末、辿り着いたのがこのサイトで紹介している内容です。
海釣り初心者の方は魚が全く釣れず辞めてしまう方もいるかもしれませんが、その前にぜひこのサイトに紹介している方法を参考にして頂きたいです。今までボウズだった人も必ず魚が釣れるようになります!
魚が釣れないから海釣りを辞めるというのは本当にもったいないです。正しいやり方で釣りをすれば必ず魚は釣れるようになり、海釣りの魅力に取りつかれると思います(笑)
このサイトを読んで頂いた皆様が魚を釣れるようになり、海釣りをさらに楽しんで頂ければ幸いです・・・(#^.^#)